第115章 遭遇
「#NAME1#ちゃん」
『はい』
「可愛いから抱き締めていい?」
『…え、あ、うん』
「どったの?」
『…普段許可なく抱きついてるやつがいるから、新鮮だなぁと思っただけ』
いやこれが普通だよね、涼太がわんこなだけなんだよね…今度ちょっとしつけをしようかな
爆笑している和成を見たあたしは可愛いと言っていたと思い出して少し顔が熱くなったが、とりあえず布団へ顔を埋めた
「ブハッ!#NAME1#ちゃん何してんの!?」
『布団に顔を埋めてるだけ』
「だけじゃないっしょ!」
『だって可愛いなんて言われなれてないし…顔赤くて恥ずい』
「#NAME1#ちゃんが恥ずかしがるなんて珍しー…」
『あたしも恥ずかしいくらい思うんだけど!?』
「あ、やっと顔上げた」
珍しくふざけた口調じゃなく言ったなーなんてほのぼの考えていると左頬に違和感を感じて目線をその方向に向けた
目に入ったのは和成があたしの頬に唇を当てており、それは俗に言うほっぺにチューなのだろう。顔がさらに熱くなった
『か、かかか和成!』
「フラレた記念にどーせならってな!」
『心臓に悪いからやめよ!』
「そこは照れる場所っしょ!?」
無理だと言って再び顔を布団に埋めると和成は一言二言話して帰ってしまった
およそ2週間後、あたしは何もなかったかのように退院して騒がしい空間へとまた通うことへなった
退院祝いパーティーでまた大変なことが起きてしまったのは機会があったらお話ししようと思う