第9章 遊園地とは
あ、青峰と紫原にお礼言ってないじゃん
一応…言った方が良いよね…
『紫原、青峰』
「何だよ」「まいう棒はあげないからね~?」
『グロ屋敷の時、助けてくれてありがとね!
すっごく助かった!』
「なっ!お前!」 「…別に普通だし」
そっぽを向く青峰と紫原
やはりこの2人も戸惑っているように見える
これは…
『・・・なんでそっぽ向くのよ
いくらあたしがぶっさいくでもこっち向きなさいよ!
人が笑顔でお礼言ってるんだから!』
言いながら腕を伸ばし2人の耳を引っ張る(かなり頑張ってる
紫原にはもう背伸びしてからだ)
「いててて!いてぇっつの!」
「まいう棒が!落ちる!」
『じゃこっち向きなさいよ!』
耳をパッと離すとこちらを向いた2人
その顔は心なしか、耳まで赤く見える
『…耳引っ張り過ぎて顔も痛かった?
顔ものすごく赤いよ』
「ちげえよ!」 「ちげぇし!」
え、違うの
じゃ他の理由他の理由…
『日焼けか』
「それもちげえよ!」「ちげぇし!」
これもか…他の理由他の理由…
『…暑い?
もうすぐ7月だもんね
あ、そうなるともうすぐ全中じゃん』
「あちぃけどちげえよ!」「ちげぇし!」