第9章 遊園地とは
そこに現れたのは紫原
いや紫原なんだけど、なんつーか、うん
『まいう棒、多くない?』
「え~?
賞味期限が近いやつ、俺の責任で良いからちょうだいって貰ってきたから~
まいう棒他にいる人いるー?」
・・・賞味期限の近いやつ、ですか
実際、消費期限を過ぎていなければ大丈夫だから…まあ、良いんじゃない?
「みんないらないなら俺もらうね~
で、何の話してたの~?」
「お昼についてだよ
てめぇがどれだけ食うかって話してたんだ」
「あらら、もうそんな時間ー?
峰ち~ん、それなら一緒に着いてって頼むから大丈夫だよー」
それは着いてって助けてあげるのか?
それとも遠回しに持ちきれないぐらい食べると言っているのか…
いや絶対後者だな
助けてあげたらお菓子をねだられる気がするし
「ではさっさと行こう
こんなに広がってては邪魔だろう」
「赤司の言う通りだ!
腹減ったから早く行こうぜ!」
青峰、征十郎はお腹が空いたから急いでるのではなく、周りのことを考えて急いでるんだ
一緒にしてはいけないと思うよ
そして歩き出した征十郎に話しかける
『征十郎!』
「急になんだい?」
『一応お礼!
お、お姫様抱っ…横抱きで助けてくれてありがとね
おかげで怖さが薄まったから助かったよ!』
「#NAME1#、それは毎回わざとなのかい?」
『え、怖がり?』
「元からか、俺には良いが…他の人にやられると流石になぁ」
『・・・何の話し?』
「なんでもないよ」
そう言って緑間のところに足を急がせる征十郎
少し戸惑っているようにも見えたし、落ち着いているようにも見えた
『…なんだったんだろ』