第115章 遭遇
あれから何日後、休日だが帝光中は体育祭で見事にキセキ達が来ていない
普段の昼間も暇なためまあ違和感があるわけではないのだが、何か寂しいなぁなんて考えているとまた意外な人物がやってきた
「やっほー#NAME1#ちゃん!」
『和成、わざわざここまで来たの?』
「いやだって#NAME1#ちゃん入院したって聞いてさー、心配っしょ?」
『別に放課後とかでも良いんだけど』
「キセキの世代と鉢合わせちゃいそうだからさ、今日帝光体育祭だから大丈夫だろうって」
『…情報網すごいね』
「帝光結構有名だから簡単に手に入るぜ!」
『いや普通に知れるって言おうよ
何か怪しい言い方になってるから。うん』
別にキセキと鉢合わせても持ち前の順応能力とかハイスペックで何とかなると思うんだけど…原作的には鉢合わせちゃダメだからこれでいいのか?
でも原作変えちゃったしなぁ…と頭を抱えて悩んでいると和成がベッド脇の椅子に歌を口ずさみながら座って、上機嫌なことが分かった
「あれ、#NAME1#ちゃん右耳ピアス開けたっしょ!」
『うん。似合う?』
「すっげー似合ってる!
俺も開けよっかなー」
『それはやめて』
「まっ、バスケすんのに邪魔だならしねーよ!」
『…まだ練習、続けてる?』
「キセキの世代に負けたのやっぱ辛かったからなー
高校で絶対勝ってやるっつの!」
『へー、高校はどこいくの?』
「今んとこ秀徳!
東京では王者って呼ばれてっしょ?」
『あそこ頭良くなかったっけ』
「今から勉強するから大丈夫だって!」
『…まあ、できる限り教えるよ』
「よっしゃ!」
ニコニコとしている和成はあたしより明らかに可愛くて、少し妬けたがそれはまあ2次元だから仕方ないと言い聞かせて落ち着かせた