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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第115章 遭遇







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「では、これで失礼するよ
足と腕、お大事に」


『ありがとうございました』



およそ1週間後、推薦の話をわざわざ病院に来てまでしてくれる人がここ何日間で数人来ており、疲れが溜まっていた

せめて退院してからにしてくれよ。確かに遠方から来てくれるのは嬉しいけど、こんなパジャマ姿じゃ恥ずかしいわ




『…飲み物買いに行くかな』



少し遠いがそれは仕方ないことだ。車椅子に乗って自販機が1番多い階へと目指してエレベーターに乗る

慣れない手つきでやっと着いた自販機には先客が居て、待とうかと考えているとこちらに振り向いた




「お、ごめんな」


『…いえ、大丈夫です』


「どれが欲しいんだ?
車椅子だと押しづらいだろ?」



『あ、じゃあお茶をお願いしていいですか?』


「おう。これだな」


『あ、ありがとうございます』



唯一使える左手でペットボトルを受け取り相手の顔を見る

そうすると何回も見たことはあるが、間近で見るのは初めての人が立っていた




『…!』


「車椅子は動きづらいんだって聞いてるかはな
ついつい放っておけなくて」


『片腕骨折してますし…まあ扱うのは難しいです』


「そうだろ?
それより君、緑茶と烏龍茶で悩んでるんだが、どっちが良いと思うのか教えてくれないか?」


『…緑茶の方が効能がすごいらしいですけども』


「緑茶だな。よし…あああ!!
コーヒーブラックにしちまった!』


『(…忙しい人だな)』



今さらながらペットボトルのキャップどうやって開けようかと悩んでいると目の前に居る人が開けてくれた

お礼を言うと後ろから足音が聞こえてきて、気になって振り向くと直接見るのは2回目…?の人達が鬼のような形相の人を先頭に走ってきていた




「お前は飲み物買うのにどんだけ時間かかってんだよ、木吉!」


「やあ、すまんすまん」


「そこの女は…うお!バスケ部の聖母じゃねぇか!」


『お久しぶりです』



その呼び名まだ続いてるんだなぁ…考えながら目の前にいる3人の名前を思い出す

彼らは木吉鉄平に日向順平に伊月俊…さん方

つまり、誠凛高校バスケ部メンバーの(原作WC辺りからの)スタメンということになる











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