第114章 お願いだから
「右足骨折、右腕の骨にヒビ
だいたい完治に1ヶ月ぐらいかしらね」
『…もしかして入院ですか?』
「もしかしなくてもそうよ」
『骨折で入院するものですか?』
「規模によるわね」
あのあと運ばれたのは#NAME4#さんが働いている1つである病院だった(いくつかの病院を持ってるらしいが、詳しいことは不明)
足と腕には大げさなのではないか。というくらいの包帯が巻かれていて、動かしずらいの一言に尽きる
あとあしにシーネと言う物もあるのだが、よく分からないため放置
「ちなみに個室を希望しておくから、いつでも携帯使えるわよ」
『お金は、』
「大丈夫だから今は治すことに専念しなさい」
『…頑張ります』
治すことに専念て言うかそれをするために入院するのでは?と疑問を持ちながら目の前に座る#NAME4#さんの足元を見る
特に何もないが、なぜか今目を合わせるということをしたくなかったからと言う単純な理由だ
「まさか、今さら来るなんて思ってなかったわ」
『あたしもです』
「…何か、心あたりなかった?」
『少しだけ視線を感じるときがあって、それ以外は特に…』
「なるほど…ありがとね、#NAME1#ちゃん」
『あ、はい。それで…病室なんですけど』
「今開いてる個室のどれかね
着替えはお手伝いさんにお願いして…移動は車椅子」
『…車椅子』
「あと個室でも特別個室があるけど、そっちがいい?」
『いえ、それはさすがに遠慮します』
特別個室って何!?と内心ツッコミを入れながら#NAME4#さんの顔を見ると笑っているのに悲しそうな顔をしていて、罪悪感が沸いた