第63章 冬休みは受験勉強?
「冬休み入ったら#NAME1#っちと会えなくなっちゃうじゃないスか…」
『…いや今更?』
「確かに夏休みと違って部活ないし会うこともないですね」
「そう言っても2週間くらいなのだよ」
涼太を筆頭にカバンを持ったみんな寄ってきた
なぜあたしの席にと疑問だが、好かれてる証拠だと言い聞かせいつも通りスルーする
「私も#NAME1#ちゃんとテツ君に会えないの寂しいなー」
『うーん、受験終わるまでは遊ぶの待とうか』
冬休みが明けてしまえばすぐに受験が来るんだろうと、知識ではみんな進学してるから大丈夫だろうとカバンを持った
「初詣!初詣はー!?」
『気が向いたら行く』
「なんで!?行こ!?」
『帰ろ、どうせストバス行くんでしょ』
「決まってんだろ」
「受験生とは思えないのだよ」
「でも息抜きにはいいと思います」
「息抜きならオレはお菓子食べたいなー…」
紫原の発言に彼を見るがまさに今彼はまいう棒を食べている
これは息抜きではないのだろうかと教室に残っているメンバー全員から総ツッコミが入りそうだが、彼は気にせず次の袋を開けた
「じゃあ緑間っち来ないんスか?」
「行くのだよ。バスケをせずに身体が鈍っては困るからな」
「結局来るんじゃねぇか!」
なんか毎日こんなやり取りをしているような気がするがもういいかとカバンを持って廊下に出て歩き出す
「上履き持って帰らなきゃ」
「そうですね、荷物になりますが」
昇降口でそんな会話をして外に出ると冷たい空気が肌を撫でる
こんな中でも彼らはバスケをするのか元気だなぁと思いながら、学校を後にした