第63章 冬休みは受験勉強?
『ん』
帰り道、征十郎と2人になり渡したのは先程のラッピングされたプレゼント
目を大きく開いた彼の誕生日はもう過ぎている
先日まだ準備が出来ていなかったので渡せなかったのだが、すっかり遅くなってしまった
「…てっきり忘れられているのかと思っていたよ」
『準備ができなかっただけ』
「礼を言うよ。ありがとう」
『どーいたしまして』
「今年のプレゼントは何だい?」
『…開けてみれば』
「#NAME1#が言うならそうさせてもらおうかな」
丁寧にラッピングのリボンを緩め、中身を見た瞬間に目を見開き、その後優しい笑みを浮かべてくれた
中身はとてもシンプルなものだが、ある意味嬉しいものだと思って良いだろう
「これは…」
『合格祈願のお守り』
「手作りかい?」
『し、知らない』
「#NAME1#は器用だね」
まあそれだけじゃなんだと思って他にも手袋を入れておいたのだが、まずお守りを喜んでくれているようで何よりだと安心する
「来年はもらえないのかもしれないね」
『ウィンターカップで会えたら渡すよ』
「勝ち上がってこれるのかい?」
『多分。ダメでも見に行くよ』
「そうか」
再度お礼を言ってバッグへとプレゼントをしまう征十郎の姿を見ながら足を前へと動かす
彼は両手に渡したばかりの手袋をつけ、「どうだろう」と聞いてきたので「似合う」と簡単に返しておいた
「#NAME1#」
『ん?』
「24か25日、予定空いてるかい?」
『…ほう?』
彼のニュアンス的に今月のことだろうと察するが、何を聞きたいのか
予定を思い出すが雪さんが久々に部活のないクリスマスイブだと自分よりもテンション高くしていたのを思い出す
『24は雪さんが張り切ってたけど、25は何もないよ。なんかある?』
「…父が、クリスマスケーキを食べようと」
『…毎回家族行事にあたし呼び過ぎじゃない?』
そもそも年末で仕事が忙しいんじゃないかと思うがいいんだろうか、それより家族のクリスマスに邪魔していいんだろうかと疑問が一気に2つ浮かんだ