第111章 最後の全中
「#NAME1#っちぃぃぃぃ!」
『涼太、あたし怪我人』
「俺心配だったんスよ!」
『無視かよ』
準決勝終了してから数分後に帝光ベンチに戻ってこれた(歩くのに貧血でフッラフラしたため意外と時間かかった)
その瞬間駄犬に抱きつかれてきて傷が開きそうだなー。とかほのぼの考えたりしたがグロくなったら嫌なのでやめた
「もう大丈夫なのか?」
『全然』
「そんなスカッと言うなよ!」
「…ならば寝てろと言いたい所だが、#NAME1#のことだからどうせ拒否するんだろう?」
「#NAME1#ちん頑固だからね~」
『そうですよ。どーせ拒否しますよ』
征十郎と紫原の言葉にイラッとして視線を別の方向に向けるとテツヤが視界に入り、どこか気まずい空気になった気がした
そんなあたしの視線に気づいたテツヤがあたしの包帯が巻かれている部位に手を伸ばして触れたとき少し回りの空気が静かになり、2人だけの空間になったような感覚がした
「#NAME1#さん、」
『ん?』
「すみませんでした
女性の頭に傷をつけてしまって、痕が残ったら…」
『何でテツヤが謝るの?』
「…え」
『だって殴ったのテツヤじゃなくて相手チームの双子の片割れじゃ
悪くないのに何で謝るの?』
「それは僕がしっかり避けられたら…」
俯いているテツヤの声の大きさがだんだん小さくなっていき、責任感じてんだな。と納得して彼のおでこにデコピンをした
いや、ウジウジしてて何かイラッときたから