第62章 たまには中学生らしく
「オレ名前っちの隣がいい!」
『その台詞さっきも聞いた気がする』
「きーちゃんは身長的に後ろだよ!」
「つーか8人いけんのー?」
「気合いだろ」
「私名前ちゃんとセンター飾ろ!」
さつきに引っ張られ真ん中に立つと、彼女の奥に征十郎が居たのでテツヤと変われの意味を込め視線を送ると分かったらしくこちらにやってきた
そのまま入口のあたりにいたテツヤが寄って彼女にとっていい感じになったのではなかろうか
「じゃあオレ名前っちの後ろ立つ!」
『もうなんでもいいよー…』
立つポジションなんてどこでもいいんだけどと思っていると、一定時間操作がなかったせいか勝手に機械が喋り始める
モードを選べと言われたりしているのを選び、撮影モードになったところでいらぬ心配かもしれないが後ろが映るように膝を曲げた
そのまま声が高い女性の支持のままポーズを撮り、画面に今撮影されたものが表示される
「…すごい美化されてますね」
「あームッ君頭切れてる!」
「ちゃんと屈まなきゃダメっスよ!」
「えー…屈むの大変なんだけど」
「じゃあ少し下がるのだよ」
緑間の言う通り数歩下がる紫原を目の前に映っているカメラで確認し、次の指示のまま撮影されていく
「青峰君真っ白ですね」
「ああ!?なんでだよ」
「ホントだ!まっくろくろすけなのに!」
「ブッ!いつも思ってるんスけどそれなんなんスか!」
「てか目でかくね~気持ち悪いんだけどー」
「紫原、動くと壁にぶつかって痛いのだよ」
「え~ごめん」
「青峰っちも!もうちょい端寄ってほしいっス!」
「これ以上いけるわけねえだろ」
『もー後ろでうるさいよ!』
話している間にも写真が撮られ、ただのいつもの話している様子が写真に撮られる
なんだか改まって写真を撮るよりも、こういう一面を撮ることの方が少ないので良かったかもしれないと思いながら彼らと一緒にポーズを撮った