第111章 最後の全中
『あたしはさ、キセキの世代って誇りに思ってるよ』
「…?」
『だけど、征十郎達には枷になってるんだとも考えてる』
「…#NAME1#、」
『百戦百勝だってさ、別にそこまでしなくていいと思ってる
百勝九十八勝くらいで丁度いいし』
「それでも2試合しか負けさせてもらえないのかい?」
『あたしは負けず嫌いなんでね』
ニィッと笑いながら征十郎に言うと少し驚いた表情を見せたため、いつもより幼いイメージを持った
しかしそのあと余裕な表情でフッと笑い、知っているさと言われてむしろこちらも驚かされた
え、この人あたしのこういうとこ知ってたのか。むしろ興味ないのかと思ってた。ごめん
「…また失礼なこと思っているだろう」
『ハハハハハ、まさか』
「#NAME1#さん、棒読みですよ」
『…テツヤ聞いてたの?』
「不本意です」
『あー、まあいいや。うん
そんな聞かれてまずい会話してないし
て言うかしてたらまず止める』
「そもそも赤司と#NAME2#でそんな会話すんのかよ」
『だいたいバスケ部か生徒会の話してるから…珍しいっちゃ珍しい』
「赤司くんと#NAME1#ちゃん仲良いよね!」
『まあ…それなりに』
「…否定しないのかい?」
『もう面倒になった』
試合を見ながらそんな会話をしていると今度は涼太と目があって、これはどうすればいいのかと考えていると第1Qが終わった
その間、およそ2秒(その時間もったいないと思ったりしなくもない)