第110章 夏祭り行こ!
「#NAME1#っち!2人でお祭り」
「「「黄瀬くーん!一緒に写真回ろー!!」」」
「なっ、#NAME1#っちぃぃ!
助けて欲しいッスぅぅ!」
『頑張れー』
「ヒドいッス!」
『…仕方ないなぁ』
あたしも腕を掴み返してあたしも運んでもらい、林の中へと引き入れる
あれ、またデジャヴ?
『前にもこんなことあった気がする』
「1年生の鬼ごっこの時ッスね」
『…懐かしいなぁ』
「そっスね」
後ろから聞こえる涼太を探している声を聞きながら2人が聞こえる程度の小さな声で話す
その時とは違って女子軍はまだここをうろうろしている
「#NAME1#っち」
『ん?』
「俺、#NAME1#っちのこと本気で好きッスよ」
『…え』
「でも#NAME1#っちは違うんでしょ?」
『…さすが涼太、だね』
「赤司っちとは付き合わないんスか?
それとも主将とか…」
『主将って、あぁ虹村先輩か…
虹村先輩にも言ったんだけどさ、あたしは誰とも付き合わないよ』
あたしの言葉にびっくりしたのか目を見開き口をパクパクしている涼太
金魚かとツッコミたい所だが雰囲気的にそれはやめておく
「なっ、何で何スか?」
『内緒』
「えっ」
『まあ気にしないでよ』
「…分かったッス」
『ん、ありがと』
林の中にあったベンチに座ると涼太があたしの肩へと寄り掛かってきて、退かそうかと思ったが表情を見てやめた
少し、泣きそうな表情だったから