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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第62章 たまには中学生らしく





到着し店内に入ると土曜日のせいか人が多くガヤガヤとうるさい

駅前だとこんなもんかと思いつつ足を進めていると、緑間が居心地悪そうに眉間に皺を寄せる


「前に行った場所とはずいぶん雰囲気が違うのだよ」

「まーあれスーパーの一角だったし!土曜のゲーセンってこんなもんスよ」

「灰崎がいないといいんだが」

「どういうイメージだよ」


確かに灰崎は部活サボってゲーセンに行ったりしていたイメージがあるので、彼の言いたいことも分かる

けど流石にいないだろうとそのまま歩いていると、彼らにピッタリな機械が目に入った


「バスケ!バスケあんじゃねーか」

「青峰っちシュート対決するっス!」

「シュート対決ならオレもやるのだよ」

「緑間が参戦したんじゃ勝てるわけねーだろ!」

「ならオレも参加しようか」

「赤司っちに勝てるわけないじゃないっスかー…」

「やらなければわからないだろう?」

「…そーっスね!おっし!やるっス!」


盛り上がりを見せる4人が財布を出しそれぞれ機械に100円を入れる

対戦モードを選んだ彼らは開始の音と共にボールを投げ始めた

距離も近くブロックもいない状況、彼らにとっては外す方が難しいのか次々とシュートを決めていく


「これなら楽勝だな」

「緑間っちにも勝てるかもしれないっスね」

「負けるわけにはいかないのだよ」


しばらくはそのままだったが、気が付けばゴールが動き始める

左右に動き、ゴールが傾き、円を描いたりと自由気ままに動くゴールに外す人が現れてきた


「わーもう何スかこれ!」

「ゴールが動くなどありえないのだよ!」

「そうかぁ?そんな難しくねーだろ」

「そうだね。面白い発想だ」


そのままゴールは動き続け、バスケのゲームで振り回される彼らを見ているもは面白かった

何ならブロックのいないシュートをこんなに外す緑間なんて見るのは初めてじゃないか

そのまま見学していると、終了のホイッスルが鳴るとともに彼らは動きを止める







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