第110章 夏祭り行こ!
『…焼きそばに焼き鳥、ホルモン焼きにからあげ
さらにはサイコロステーキと…』
「お肉ばっかりだね~」
「青峰に任せたのが悪かったのだよ」
「いいじゃねぇか
男は肉だろ!」
「…野菜よりはマシだけど~」
屋台なのが出ている大通りまで着いたあたし達は、とりあえず夕飯を済ませようということになり買いに行く人をあみだくじで決めた
それが大輝で仕方なく行ってくれたのだが、まさかの買ってきたものお肉ばっかり
「青峰、もう少し食べるもののバランスを考えろ」
「そうだよ!
青峰くんいつもお肉ばっかり食べて…」
『それでも太らないのがうらやましいよ
贅肉分けてやるから身長少し寄越せ』
「無理だろ」
『やってみなきゃ分からない!』
「#NAME1#っちが珍しく真剣ッス…!」
『喧嘩売ってる?』
「う、売ってないッス!」
こいつらみたいに運動すれば痩せるのかなぁと考えたものの、走ることしか着いていけないあたしには無理だと悟ってこの贅肉を潰したいと怒りがじわじわ湧いてきた
多分だが、いつの間にか収まるはずなので自分でもその怒りは放置
「とりあえず食べましょう
せっかく青峰くんが買ってきてくれたのに、冷めてしまいますよ」
「そうだね~、食べようかー」
「ここまで肉が多いと野菜が欲しくなりますね」
「あ、じゃあ俺買いに行って来るッスよ!」
『ついでにりんご飴を』
「あとは飲み物が欲しいのだよ」
「了解ッス!」
カランコロンと下駄の音を鳴らしながら小走りで屋台へと向かう涼太を見送り、手元にある焼きそばを1口食べる
…帝光祭で食べたものの方が美味しい気がする