第110章 夏祭り行こ!
「#NAME1#ちゃん!」
『さつき、昨日ぶり』
「うん。昨日ぶりだね!」
集合場所に近づくと桃色と青色の頭が見えて、ああこの2人かーと軽く納得した
そんなあたしに気づいてか、カランコロンと下駄の音を立てながらこちらに近寄ってくるさつきは可愛い(確信)
「…#NAME2#かよ」
『そうだけど、何その違う人かと思った的な言い分』
「昨日より格段に胸が小さくなってっから、何があったのかと思ってよ」
『浴衣はそういうものなんですけど!?』
「青峰、もう少し言い方を考えろ」
「いいじゃねぇかよ。んなもん適当で」
「ダメだよ青峰くん!
そんなこと言うから告白してきた子から逆にフられるんだよ!」
「なんでさつきがんなこと知ってんだよ!」
「当たり前でしょー!有名だもん!」
『ちょっと待て、あたしそんな話知らん』
て言うよりも大輝に告白する女の子が居たんだ。そこにまずびっくりなんだけど、フる前にフられるってどういうこと!?
さつきの言っている内容が理解できずにひたすらクエスチョンマークを頭上に浮かべていると、見かねて説明を始めてくれた
「まず、青峰くんに告白する子が居るでしょ?」
『うん』
「…青峰に居たのか」
「赤司それどういう意味だ」
「その子が青峰くんの対応を見て、やっぱりいいです…みたいな?」
『あ、納得』
「どんな対応をしたのか目に浮かぶほど分かるな」
「そうだよねー…」
『付き合っちゃえばいいのに』
「好きでもねぇ奴と付き合いたくねぇよ」
『ふーん…?』
じゃあ好きな人居んのかなーと思いながら大輝の様子を見ると、何か深刻そうな顔をしていたのでとりあえず茶化すのはやめておいた