第109章 全中予選
翌日、全中2回戦と3回戦
昨日の1回戦は特に何の支障もなく勝ち、相手も最後までは全力ではなかったがまだ良かったと思う
『それでは、今日のスタメンを発表しまーす』
「いつものメンツじゃないんですか?」
『たまには変えようかと。どうせ2回戦と3回戦今日だし』
「…で、誰が出んだ?」
『征十郎と紫原、緑間に9番と10番の子』
「…」
『ごめん名前覚えてないんだ』
せめて原作で出てたら覚えてられたんだけども…あれ、普通逆じゃないか?
同じバスケ部なのに何で覚えられてないんだか
「僕はまた出番無しですか?」
『テツヤは3回戦の後半からね』
「俺は出ねぇのか?」
『3回戦オール』
「となると…俺は3回戦の前半ッスか?」
『いや出番無し』
「ええ!?じゃあ前半は誰が出るんスか!?」
『11番の子』
「…」
『…だから名前覚えてないの。ごめん』
11番の子に罪悪感を抱きながら征十郎にゲームメイクを任せ、さつきには3回戦の相手になりそうな方のデータを集めてと頼んだ
いや、本当に罪悪感半端ないからね?
「#NAME1#ちーんお菓子食べた~い」
『終わったらあげるから我慢して』
「今がいい~」
『まいう棒、期間限定味』
「頑張る~」
「…物で釣っているのだよ」
『紫原のやる気が出るからいいの』
「そうそう~」
『本人もこう言ってるから』
しっかりツッコミを入れてくる緑間を軽くスルーしてからコートへと向かわせる
そのとき紫原が予想以上にやる気を出していて、期間限定味を言わなければ良かったと後悔した