第61章 退院祝いパーティー
「名前、来週の土曜はどうだろう」
『一気に予定決まったね!?』
「みんな予定大丈夫っス!」
「その日のおは朝の運勢が悪かったら行かないのだよ」
「青峰君が居れば大丈夫!」
「どういう理屈だそれ」
「わーお菓子楽しみだなー」
「お菓子じゃなくてケーキですよ紫原君」
「どっちでも楽しみ~朝食べないで行こっかな~」
みんな楽しみにしているようなのでまあいいかと笑い、全員食べ終えてから食堂を後にする
教室まで歩いていると珍しく征十郎がさつきの隣を歩いており、どうしたんだろうと疑問に思うが先ほどのクーポンの話か何かかと察していると後ろから急に重さを感じた
「名前っち!」
『…涼太、重い』
「オレ来週すごい楽しみっス!」
『モデルなのにケーキ食べていいの?』
「んー…まあ生クリーム少なめのにしようかなとは思ってるっス」
「そんなこと気にしなきゃいけないなんて大変だねー、オレなら耐えられないかもー」
「オレは食事制限よりも緑間っちの占いの方が大変だと思うっスけどね」
「人事を尽くしているだけなのだよ」
「みんなー!11時半で予約取れたよー!」
「ありがとうございます」
『いい感じの時間だね、ありがとう』
テツヤを除けば彼らと一緒にいられるのも半年、行事ごと以外でみんなで遊ぶのは初めてではないかとまだあと1週間以上あるが楽しみな予定が出来てしまった
何のケーキ食べようかなと午後の授業が集中できなくなってしまい、5時間目と6時間目の間にケーキを想像しながら授業に臨んだ