第61章 退院祝いパーティー
「って違うよ!名前ちゃんの退院祝いパーティー!」
『いや別にいいんだけどな…』
「行きたいっスー!オレ別にスイーツじゃなくてもいいっスけど!」
「オレはお菓子がいいー」
「ボクもせっかくなら行ってみたいです」
「テツそんな食べれんのかよ」
「それは行ってみないと分かりません」
なんかもう行く方向で固まっているなと状況を理解しつつお味噌汁を飲む
ホームページを見ていた2人はケーキやスイーツのラインナップを見つけてどれが食べたいかと話しており、さつきもそれに参戦し始めた
「じゃあせっかくだし行こうか、いつなら平気だい?」
「もう部活ねぇからいつでも平気だろ」
『1番多忙なの征十郎じゃない?』
「オレはいつでも平気だよ」
いくらお父さんと仲良くなって習い事や稽古が緩くなったと言ってもそんなことはないだろう
まあ彼が指揮をとってくれているため征十郎の都合の悪い日にはならないかと、お水を飲んで考えているとあーだこーだと騒ぎ出す
彼らを視界に入れながら、別にハロウィンでもクリスマスでもいつでもいいのになあとお昼を食べ終わった
紙ナプキンで口元を拭いていると、隣に座っていた征十郎があたしの名前を呼ぶ