第61章 退院祝いパーティー
退院してから割とすぐ中間テストを受ける
休んでいたので今回ばかりは点数を落としてしまうかと思っていたがそんなことはなく見事征十郎の次席をキープ出来た
緑間から「なぜなのだよ」と聞かれたがそればかりはあたしも説明が出来ないのでピースで返しておいたのは記憶に新しい
「名前ちゃんの退院パーティーしようよ!」
そんなテストから解放された気持ちからなのか、お昼休みにさつきがそんなことを言い始めた
別に構わないがそんなことしてくれなくてもいいのにと思いながらご飯を口に入れると、主役の意見は聞かないまま涼太が賛同し始める
「いいっスね!ちょうどハロウィン近いし、お菓子パーティーでもどうっスか!」
「お菓子~!?いいじゃんさんせー!」
「なぜ苗字の退院を祝わねばならないのだよ」
「緑間君は名前さんが退院して嬉しくないんですか?」
「…入院しているよりかはマシなのだよ」
「じゃあ緑間っちもお祝いするってことで!青峰っちは?」
「あー好きにしろ、お菓子はお前が買って来いよ黄瀬」
「なんでっスかー!みんなで割り勘っスよ」
「はぁ?稼いでんだからいいだろうが」
「だからもう全然モデルの活動してないんス!」
ギャーギャー騒ぐ彼らを見ながらまたご飯を口に入れる。奢りでも嬉しいが別で割り勘で良いと思う
どうするかなあと悩んでいると、隣に座っている征十郎が箸を止めた
何か話し始めるんだなと思い、悩むのをやめ耳を傾ける