第108章 CLUB GLAMOROUSです
ポカーンと口を開けていると、いつの間にか大輝があたしの手を頭上に大きな手で拘束しており、ボッと顔が赤くなったのが自分で分かった
『ちょ、待て待て待て!』
「待てつって待つ奴がどこに居んだよ」
『世界中探せばどこかに居る!』
「どこにも居ねーっつの」
『…何で』
焦っている頭を冷やして何とか逃げる場所はないか目線をキョロキョロと移動させる
だけども座っていてヒール。さらに慣れない格好ということで逃げ場はなく、背中に冷や汗が流れた
『離せ』
「何でだよ」
『体制が、嫌だ』
「なぁ、これでも男に勝てるって言うのか? 」
『だ、大輝』
「…」
口を固く結んでこちらを見下ろしている大輝はいつもと違う雰囲気がして、どんどん内心焦っていくのを感じた
それから何秒経った、口を開いた大輝の言葉は意外という言葉以外何も似合わなくて、冷や汗も一瞬止まった
「お前のこと、最初から女としてしか見てねーよ」