第108章 CLUB GLAMOROUSです
『ちょ、ちょっと待って!』
「…はぁ」
『だってさっきから人めっちゃ見てんだよ!?
怖い以外の何もないじゃん!』
「いいから行こうよー」
『だって…』
クラスの前までおよそ10mもない所でモタモタしているのはあたし
先ほどからすれ違う人がこちらをめっちゃくちゃ見ていて…緊張してきた
ちなみにうちのクラスは準備が終わったのかみんな中で待機しているらしく、そのおかげで余計に緊張していく一方なのだ
「あーもう。行くよ!」
『え』
「遅れましたー」
『(えええええ!?)』
彼女はガラッと閉まっていたドアを開けて平然と中に入っていった
あたしは反射的にドアの影に隠れてしまい、完全にタイミングを逃したと瞬時に後悔した
「#NAME1#っちは一緒じゃないんスか?」
『(ギクッ)』
「さっきまで着いてきてたよー」
「本当ッスか!?#NAME1#っちー!」
「黄瀬くん、君が行くと女子の大群が…って行ってしまいましたよ」
「俺も#NAME1#の姿は気になるから行ってみるかな」
「なら僕も行きます」
「#NAME1#っち…ってあれ?
ねえそこの君、#NAME1#っち知らないッスか?」
『…え』
「え」
「その声は…#NAME1#かい?」
『違います』
「#NAME1#っちぃぃぃぃ!?」
『(死にたい…)』
何でクラス戻って最初に男子(しかもキセキの2人と影)に見られるんだよ
本当もう今日は…嫌だ