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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第60章 訪問と進路





「そうだ。聖母確か中3だよな?」

『聖母…はい』

「学力は?」

『オール5!』

「…へ、へえ」

「日向…」

「うるせぇよ!」


この会話から何となく成績が悪くはないんだろうけど微妙なんだろうなぁ…と予想でき、また苦笑いをしておいた。いや実際そうだったし

日向さんはそれを誤魔化すかのように咳払いをして彼がしゃべりだす前になぜか木吉さんが喋り出す


「それなら誠凛来いよ!楽しいぞ?」

「何オレのセリフ取ってんだよ!」

「車で誠凛に来ないカー?キタコレ!」

「伊月黙れ」


本当に誘う気があるのか疑問に思うくらい置いてけぼりにされる

なんだかそのやり取りを見ていると笑いが込み上げてきて、声を上げて笑い出してしまった


『ははっ…何この人達…』

「名前さん…ダジャレに笑ってくれてる…」

『あ、別にダジャレが面白いってわけじゃなくて3人の会話を褒めてるんですよ』

「えっ」


自分のダジャレにウケたのかと勘違いしていたらしい伊月さんが言葉をもらしていた

それを聞こえなかったことにし、笑いすぎたのかお腹が痛くなって少し顔を歪ませつつ口を開く


『いいですよ。誠凛行きます』

「そーか…はぁぁぁぁ!?」

「そんな軽く決めちゃっていいの!?進路だよ?」

『大丈夫です』

「おう。じゃあ待ってるなー」

「木吉も軽すぎだろ!」


元々候補の中に誠凛がなかったわけではないので何も問題はない。家からもそんな遠くもないし、新設校だから校舎も綺麗だろう

彼らと少し会話をした後連絡先を交換し、エレベーターの前まで送ってもらって彼らとはさよならをした





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