第108章 CLUB GLAMOROUSです
「できたーっ!」
『おぉ…前回よりクオリティが高い』
「本番だからね!
それと髪、茶色く染めないとね」
『…スプレー?』
「普通のは汗とか摩擦で落ちちゃうんだけど、これはとあるツテからもらったので大丈夫!
石鹸とか泡を使わないと落ちないよ!」
『ツテってどこだよ』
「とりあえずー、ドレスとか汚さないようレインコート着て!」
『今どこから出したの!?』
この子まさかの四次元ポケットを持った青いタヌキ(猫型ロボット)なんじゃないの!?
ツッコミをしているとヘアメイク担当の子はあたしにレインコートを着せ、顔にスプレーがかからないようにとタオルを押し付けてきた
…着けろと
「行くよー」
『あーい』
「ムラができないように、ムラができないように…」
『・・・』
「頭部は濃く…頭部は濃く…」
『(…怖い)』
「できた!」
『…おう?』
そこら辺にあった椅子に座っているため近くに鏡が無く、気になってそわそわしていると次はメイク!とメイクを始めてしまった
恐らくメイクが終わったら嫌と言うほど見られるから別に良しとしておく
でも気になる←
『(背中スースーする)』
「あ、目閉じて」
『うっす』
「…#NAME1#ってメイクのやりがいがある」
『…それだけ不細工と?』
「逆だよ
美人だからこそやりがいがあるの」
『そりゃどーも』
そう会話をしているうちに唇に何か細く冷たいものが触れて、グロスやリップをつけているだと分かるのに数秒かかった
メイクが本格的過ぎて…怖いんだけど!
「あ、あとカラコンつけて」
『グラデーションは…確かにな』
「これね」
『ちょっと待て今どこから出したの!?
て言うかそんな使って予算よく足りたな!』
「早く」
『すみませんね』