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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第60章 訪問と進路





入院先はこの病院だったのかと驚いていると、伊月さんの視線があたしに刺さっていることに気が付く


「日向、その子のこと知ってるのか?」

「オレに生徒手帳届けてくれた奴で帝光の監督!てか伊月、月バスで特集されてんの見てただろ!?」

「お茶の子…そんなすごい奴だったのか!? 」

『もう引退したんで元監督です。お茶の子じゃなく苗字名前です』

「苗字か!オレは木吉鉄平、このー木なんの『いえ知ってます。照栄中無冠の五将、鉄心の木吉さんですよね』」


急に歌い出したことはスルーしておき先ほど開けてもらったお茶を口に含む

その横では伊月さんが「お茶をもらったからチャオ!」とダジャレを披露しておりなんだこのカラフルな頭の半分にも人数達していないのにカオスな空間はと笑いそうになってしまった


「それよりも何でこんなとこに?全中終わって1ヶ月も経ってないだろ?」

『ちょっと事故りまして、骨折で入院中なんです』

「ある意味すげぇ運だな」

「そうか?鉄棒の着地失敗して骨折、とかの可能性もあるだろー」

「ねぇよそんな事故!」

『…そういうことでいいです』

「違うみたいだよ木吉」

「そういうことでいいって本人がいってるんだからそれでいいじゃないか」


会ったばかりの人物だ。1から10まで説明するつもりはないとキセキ達に負けず賑やかな彼らにやり取りをいる

急に「そう言えば」木吉さんから話を切り出されたため顔をあげた


「名前さんはどこの病室だ?」

『2つ上の階の個室です』

「あ、あの噂の中学生か!?」

『…噂?』


どんな噂が流れているんだと気になったが彼は教えてくれる気はないらしい

元気に「はっはっはー」と笑うどこからどう見ても天然な彼に苦笑いをしていると、今度は日向さんが声を掛けてくる







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