第105章 修学旅行2日目
「ここが恋愛の神社ッスね!
今すぐ両思いを願いに行くッス!」
『その前に清めろ』
「はいッス!」
恋愛の神社って言われても何をお願いすれば良いのか分からないため悩みながらとりあえず清める
…好きな人ができるようにとか?
「あそこにある石って…何かな?」
「説明が書いてありますよ
えーっと、恋占いの石
ご本殿の前の左右にある守護石で両目を閉じて反対側の石にたどりつくことができれば、恋の願いが叶うという。
一度でできれば願いは早く叶い、できなければ願いが叶うのも遅れるという。
また、友人などのアドバイスを受けると願いを成就するにも人の助けがいると言う」
『…長いよ!』
「読むのが疲れました」
『…これが言いたいのはつまり、この石から向こうの石まで1発で辿り着ければ願いが早く叶って、ダメだったら遅くなるよパターンですか』
「あとは友人から右、左などのアドバイスを受けると願いを叶えるのにも助けが必要となる。ということだね」
「俺!俺最初に行くッス!」
『ガンバレー』
「棒読み!?
て言うより桃っち!ものすごく変な方向に行ってたらアドバイスよろしくッス!」
「任せて!」
あの2人は恋愛同盟か何かを結んでいるのだろうか。と疑問に思った会話を気にしつつ涼太の様子を見る
…やけにふらふら歩いてるな
「ここッス!」
「きーちゃん、違っ」
「なぁぁぁぁ!?ズレてたッス…」
『…次行く人ー』
「あー、じゃあ俺行ってやるよ」
『…大輝って好きな人いるの?』
「こ、細けーことは気にすんじゃねぇよ!」
『はいはい。反抗期ですねー』
「#NAME1#ちんがお母さんみたいになってるー」
『あー、はいはい』
緑間とあたし両方お母さんポジションなんだなーと、頭の隅で納得しながら大輝を見る
彼は真っ直ぐ迷いなく進んでいって、もう片方の恋占いの石についたのだ