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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第57章 最後の全中





「…!あいつらって確か…」

「去年決勝で手こずった双子じゃなーい?」

『あれは去年の話でしょ。今年の帝光は一味違うって
一緒なんて思われてんなら教えてやって』

「ただ不安なことがあるとすれば…オレ達が戸惑った相手をあいつらが戸惑わないかなのだよ」

『合気道はテツヤに使えないから大丈夫。ミスディレクションで効かないよ』

「今回のテツ君一段とカッコいいね!」

『帝光バスケ部にカッコ悪い人なんていないって、それに後半オレに勝てるのはオレだけだが居るから大丈夫』

「名前ちゃん…!」

「悪かったからそれマジでやめてくれ」


真剣な顔して言ってくる大輝を軽く笑ってからもう1度表情を見ると、少し顔を赤らめておりそんなに恥ずかしかったのかと納得した

いやもうそれも良い思い出なんだけれど、いじるネタとしてはいいものだから

そんな会話をしながら試合を観ているといつの間にか第2クオーターまで来ていた

思ったよりもスコアが伸びていたので征十郎を下げたが、涼太のパス回しが上手いのかそれでもまだ点が伸びる


「…意外とスコアが伸びているな」

『あ、やっぱり征十郎もそう思う?』

「このまま行けばダブルスコアまでいけるかもね~」

「さすが帝光中なだけあるよね!」

『向こうの選手も頑張ってきたみたいだけど…今回も、帝光が勝たせてもらおうかな』


第2クオーター終盤。既にダブルスコア以上の点がついている

なんだか点差がついている状態でテツヤを出しとくのも怖い

申し訳ないが考えていた通り後半大輝を入れて彼になんとかしてもらおうと立ち上がった


『後半大輝、テツヤと交代ね』

「おう!」

『負けてきたらマイちゃんの写真集破るから』

「なんか苗字オレだけに厳しくねぇ?」

『まさかー』


前半戦終了の笛が鳴り、活躍しているテツヤはいつもより笑顔でこちらに戻ってくる

するとまだその時ではないのに、笛は鳴っているのにバスケットボールを持ったまま大声で叫ぶ双子の片割れがいた





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