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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第57章 最後の全中





「試合終了ー!!明洸中学校決勝進出ー!!」


翌日、決勝と準決勝が行われる。まず行われる準決勝、帝光の相手は鎌田西と、去年帝光を困らせたところだ

ちなみに先ほど荻原君がいる明洸中対京泉中の試合、結果は明洸が勝利だったためテツヤと荻原君の小学生からの約束が果たされるということである

今日あと2試合であたし達3年生の、中学生の公式試合が終わってしまう
勝つこと前提なので2試合と言っているが負けたら1試合

テツヤの約束のためにも絶対負けるわけにはいかないと、試合に出るわけでもないあたしも気合が入る


『よし!みんな体調は大丈夫…だね!』

「今治癒の眼使ったっスよね!」

『だって聞くよりもこっちの方があきらかに早いし』


ベンチにて、アップが済んだ選手達の様子をさーっと見るといい感じに体が暖まっている

今日のスタメンはコーチから決勝でキセキ全員を使いたいから準決勝は温存しようかと言われている。それに関しては同意だ

なんならテツヤも決勝のために温存したいと考えていたが、明洸の決勝進出が決まった彼は違うらしい


「名前さん、あの、最初から試合に出たいんですけど…」

「黒子ちんが最初から出たいなんて言うの珍しいね~」

「テツは自分から出たいとか言わねーからな、どっかの誰かみたいに」

「…なんかすごいオレな気がするんスけど」

「気のせーだろ」


頭をよぎるのは去年帝光を困らせた双子の片割れがテツヤを殴ったこと
出来るだけ出てほしくないと言う気持ちがあるが、彼の出たいという気持ちも尊重したい

その出来事は後半だった。それまでに点差開かせて残りは反射神経がいい大輝に任せれば大丈夫かなと考える


『…前半だけ、出よっか』

「はい!」

『ってことで、準決勝は征十郎と涼太と緑間、テツヤと17番で!後半は大輝を出すから』

「はい」

「おう!」


不安な気持ちを抱えたままコートへ送り出す
やはり去年帝光を困らせた双子も居て、なおのこと不安な気持ちになる

もちろんベンチにいる彼らもそれには気が付き、誰かが「あ」と声をあげた






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