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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第57章 最後の全中





2日目、大会はリーグ戦からトーナメント形式へと変わる

あたし達帝光と荻原君の明洸は別会場のため試合がどうなっているか分からないが、知っている通りであれば勝ち上がってくるだろう


『さて、今日はキセキの世代温存しつつ行こうかな』

「に、2試合共っスか!?」

『1試合目は征十郎と大輝とテツヤを、2試合目は涼太と緑間と紫原を温存しようかと思ってるんだけど』

「2試合共出たかったっス!」

『駄々こねない!とりあえずメンツは涼太に緑間、紫原に9番と11番の子!行ってこい!』

「相変わらずオレたち以外番号で呼ぶんスね」

「いい加減覚えるのだよ」

「…名前ちゃんのお母さんキャラがどんどん凄みが増してるんだけど…テツ君どう思う?」

「桃井さんと同じ意見です」

「聖母ってあだ名が本当になりそうだよね~」

『紫原は早く行って整列!』

「も~、仕方ないなー」


試合なんだから仕方なくないだろうと最後に走り出した紫原を送り出しベンチに座る

横から視線を感じて何事かと方向を向くと赤い瞳とバッチリ目が合ってしまい、なんだか勝手に気まずいと思ってしまった


「名前」

『は、はい』

「今回の全中、優勝できると思うかい?」

『…プレッシャー感じてんの?』

「3連覇がかかっているからねオレでもプレッシャーは感じるさ」

『…主将は大変だねぇ』


普通責任は監督がとるもんだからただの部員の中で選ばれた主将である征十郎が責任を感じなくていいのになあと、手が少し震えている彼を見ながら考える

と言うより昔から彼の通っている道がプレッシャーを感じる道ばかりでむしろマゾなんじゃないかと思うこともあった

いや間違いなく彼はSだと思うが、絶対言わないが

ああ思考が脱線したと話していたことを思い出し、コートの中で笑っている彼らと、ベンチから大声で応援する彼らを見て笑う





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