第105章 修学旅行2日目
『(平穏に過ごせますように平穏に過ごせますように!)』
「#NAME1#ちゃんの顔が怖いんだけど…」
「1言で済むお願いじゃないと叶わないらしいが、いいのかい?」
『それはダメだ』
「…何をそんな必死に願ってるのだよ」
『言ったら叶わないらしいから言わない』
1年を平穏に過ごせないとかあたしを疲れさせて最終的に疲労で倒れるパターンだろ。ていうかそれしかありえないだろう
胸の前で合わせていた手を元に戻して次の場所へと向かおうと話をふる
「次行くのってどこー?」
「確か…八坂神社じゃありませんでしたか?」
「合っているのだよ」
『あそこならそこまで時間かからないから歩いていくってー』
「…こんなあちぃのにか?」
「青峰っちは肌が黒いッスからね」
「おい黄瀬、どういう意味だ」
「青峰くんがガングロってことでしょー!」
「黒いと日が集めやすいしね~」
『体育館部活でそんな黒いのがびっくりだよね』
なら白人目指せと笑いをこらえながら言うと、大輝は眉間にシワを寄せながら無理だろ…と真面目な顔で呟かれたため笑いがこらえるのが不可能となった
その笑い方は和成のようで、これ憑依されてるんじゃね?ってくらいだった
『白人とか…腹痛いんだけど、ブハッ』
「#NAME1#ちんが壊れた~」
『だって腹痛い…白じブフォッ!』
「…#NAME1#、大丈夫か?」
『無理…フッ』
「笑ってる#NAME1#っち可愛いッス!」
『あ、もう大丈夫』
「俺のせいッスか?!」
『あー腹いて』
「無視!?」
とりあえず横でギャーギャー騒いでいる涼太をスルーして征十郎の隣で歩き出す
…これで厄除けできているのを願っておこうかな