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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第57章 最後の全中





夏祭り以降厳しい練習が続き、遂に全中本番がやって来た。と言っても今日は開会式のみのため、そこまで忙しいわけではない


『開会式が終わったら多分インタビュー来るから、変なこと口走んないでね!』

「なんでオレ見ながら言ってんだよ!」

『だって大輝が1番不安だし』

「それならテツだって…」

『幻の6人目なのに気づかれることがないということが去年起きてますけど』

「そこが黒子の長所だ。胸を張って良いだろう」

「影の薄さが黒子っちの長所でいいんスかね…」

「テツ君もっといいとこあるよ!カッコいいもん!」

『…好きな人の長所をカッコいいの一言で済ませていいのか?』


予選のときと同じく選手達の先頭に立って会場へと向かうとかなりの視線を感じ、めちゃくちゃ心臓が速く動く


『やめてよそういう視線…ただでさえ緊張してんのにさらに緊張すんじゃん
て言うか帝光の監督が変わったからってそんな視線くれなくていいんだけど…もっと写真写りがいい子になりたい…』

「…え、今の弱音ですか?」

「名前っち大丈夫!オレたち優勝するから!」

「論点そこじゃないと思うのだよ」

「最後監督関係ないしね~」

『関係ある!帝光バスケ部のメンツ見てみてよ』

「見たけど…何かあんのか?」

『みんな顔面スペック高過ぎ』

「名前は十分キレイだと思っているが」

「そうっスよ!桃っち可愛いっスけど名前っちも可愛いっス!」

『赤司様とモデルが言うなお前ら帝光中のイケメンランキング1位2位だろうが』

「そのランキングはなんなのだよ!」


緑間のツッコミを流しながら会場の中へと入るとピリピリした空気とあたしへの視線が伝わってきた

ああそうだふざけていい場所じゃなかったとスイッチが入り姿勢を正した


『ごめん、行こうか』

「戻りましたね」

『ちょっと取り乱しちゃった。忘れて』


開会式が終われば人が散らばり各選手が自分の荷物からTシャツを出しユニの上からを着始め、帝光も他校同様に指定Tシャツを上に着て個人個人で会話を始めていた






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