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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第55章 全中予選





『さて、帰るよ!』

「名前ちん、まいう棒ちょうだ~い」

『後でね』

「え~?約束だからねー」

『もちろん』


そんな自由気ままな帝光軍団を引き連れて歩いていると、どこかで見たことある人達が前から歩いてくる

白と黒を基調とし差し色に赤が入ったジャージを着た人達の中にセーラー服を着た女の人が混じっていた


「こっちは今日、中学の予選やってるみたいだな…え?」

「名前っち!後でアイス食べないっスか?オレが奢ってあげるっスよ!」

『バーゲンダッツ?』

「そ…それは勘弁して欲しいっス」

「黄瀬、早く歩け。戻ったらミーティングだぞ」

「しかも何でオレだけ怒られるんスか…」

「帝光中学校…!?」

「てゆーかオレらよりカンロクあるよ!?中学生じゃないの!?」

「……」

「…行くぞ!」


こちらが一方的に見たことある人達、すれ違う際にジッと見つめられたが主将こと日向さんの言葉にパッと歩き出しあたし達も歩くスピードを速めた

しばらく歩いたところで後ろの方で足を止めた屈んだテツヤの気配を察知する。彼の足元には誠凛高校の学生手帳が落ちていて、氏名の欄に日向順平と書かれていた


「どうしたのだよ黒子」

「生徒手帳です。先ほどすれ違った高校生の人達の、たぶん隣の第一体育館に行っていると思います
戻って届けてきてもいいですか?」

「わかった。この後ミーティングだ。早く戻れ」

『えー、一緒に行きたい!』

「ええ!?仮にも監督が居なくなっちゃっていいんスか!?」

『仮にもって…まあそうだけど、征十郎とコーチが居れば十分でしょ?』

「そうかもしれないっスけど…」

「えーまいう棒はー?」

『後で渡すってば!行ってくるね征十郎』

「…分かった。もし遅くなるようなら連絡してくれ」

『りょーかい。行こ、テツヤ』

「え、あ、はい」


少し強引だったかもしれないが、テツヤと一緒に来た道を戻り始めた






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