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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第55章 全中予選





始まった試合、紫原が予想以上にやる気を出しておりお菓子のパワーはすごいと思う

もしかして普段手抜いてやっているんだろうか?と疑いながらブロックに跳ぶ彼を見ていると、何人か間に挟んで座っているテツヤが話しかけてきた


「…あの、名前さん紫原君に何か言ったんですか?」

『試合が終わったらまいう棒の期間限定味あげるって言っただけなんだけどな』

「いやホント青春の味ってなんなんスか」

「青春の味…ですか?」

「それでもあれだけのやる気が出んだからすげぇよな」

「青峰君も単純ですよ」

「そうっスね」

「あ?どこがだよ」

『マイちゃんの写真集』

「全力出してくるわ」


本当に単純だなと彼に白い視線を送るが今日の大輝の出番は3回戦から、今全力を出されても困る

と言うよりもマイちゃんの写真集の威力そんなにすごいのなら普段も使ってみようかと考えたが、グラビアをそんな所持されるのもこちらが不快になるのでやめておくことにした


「本当に青峰っち単純っスねー」

「黄瀬君も十分単純ですよ」

「…どこがっスか?」

「名前さんが全力でプレイする黄瀬君のことカッコいいって言ってました」

「名前っちが!オレのこと!カッコいい!」

「ウソです」

『…いや手を抜いてる人より全力でプレイする人の方がカッコいいけどね』

「わー!オレ頑張るっス!」

「黄瀬は今日も次も出番ないけどな」

「あー!そうだったっス…」


こんなに緊張感のないベンチでいいのかとコーチをちらりと盗み見るが特に何も言って来ない

怒られたりしなくて良かったと安堵しながら試合を消化する

心配はしていなかったが無事2回戦を突破し帝光は3回戦にコマを進めた





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