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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第54章 みんなで帝光祭





「何?黒ちんこいつらに指名されたの?」

「違います。名前さんが困ってるから助けたんです」

「…でけぇ」


ナイスタイミングで出てきた紫原に驚愕している仮にもお客様を見ながら手元にあったジュースを一口飲む

いや本当に紫原が出てきたタイミングがナイス過ぎて狙ってたんじゃないかってビビるほどだ


「た、ただのガキが口出してんじゃねぇよ!」

「ガキじゃありません」

「でも黒ちん小さいよね~」

「小さくありません。平均は超えてます」

「えー?オレから見たら小さいけど~」

「小さくありません」


小さいか大きいかテツヤと紫原で言い合いを始めてしまう

先ほどデートのお誘いをしてきた男の人たちもポカーンとした顔をしている。すごく間抜けな顔だった

他の卓も不安そうにこちらを見ている。どうしようかと悩んでいると、唯一の白スーツが紫原の後ろから現れた


「名前、これは何の騒ぎだい?」

『征十郎…あー、えっと…ちょっと遊ぼうって、お誘いが来まして』

「…へぇ?」

「赤司君怒ってますよ」

「怖いね~」

「お客様」

『ブッ!』

「誠に申し訳ありませんが、お帰りになって頂いてよろしいでしょうか」

「…あ?オレに指図すんのかよ。キセキの世代主将さんよ」

「命令です。退店いただきます」


お客様と言う征十郎がツボに入り和成みたいになりそうになるが、さすがに今この場では笑えない

吹き出すだけで留めたあたしを褒めてほしい

理論で攻めてった征十郎に見事負けた彼らは退店していく。見事暴力を遣わずに勝利した彼にスタッフお客さん問わず拍手をした


『えげつな…』

「赤ちんやっぱり怖~い」

「1番敵に回しちゃいけないタイプですよね」

「穏便に済ませつもりだったのだが…ダメだったかい?」

『十分です』

「そうですね」

「穏便だね~」


あれで穏便と言えるのだろうかと澄ました顔をしている征十郎の顔を見て1つ溜め息を吐く

そのまま指名卓に行ったテツヤと紫原にお礼を言い、あたしにも指名が入ったためそのテーブルへと向かった

後日、CLUB GLAMOROUSは学校の中で1番売り上げが高かったのを知るのはまた別の話






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