第102章 模倣
『…じゃ身長的に考えて涼太、テツヤ、紫原のチームと
大輝、征十郎、緑間のチームで』
「#NAME1#ちゃん!
青峰くん居るって…何でギプス着てるの!?」
『あ、さつき。ちょうど良いところに
スコアとか記録しといてくれる?』
「え、ええ!?」
『あ、大丈夫だよ
下校時刻には終わらせるから』
「わ、分かった!」
審判はあたしがやろうと思って適当にそこら辺にあるホイッスルを手に取る(消毒済み)
…あ、そう言えばこのミニゲームやる理由伝えてないや
伝えなきゃみんな本気でやっちゃうな
『あとこのゲーム、涼太と大輝中心で行くから
大輝のチームは別にいいけど、涼太のチームはできるだけ中心の人物にパスしてね』
「黄瀬ち~ん?
んー…ま、いっか~」
『それじゃ始めるよー、整列!』
「それもやんのかよ!」
『一応ゲームなんだから、当たり前でしょ
ってことで、礼!』
「「「「「「おねがいしゃすっ!」」」」」」
…さて、見せてもらおうかな。涼太の憧れを捨てたコピーを
桐皇対海常戦では昔と今のイメージの修正とかやってたけど…その時間はいらない分早く完成できるかな
毎日1on1やって、ズレはないと思うし
「#NAME1#ちゃん、これって…」
『さつきの考えてる通り、涼太のコピーだよ』
「ええ!?
そ、そんなことできるの!?」
『あったり前じゃん
ただし今日の帰り、少し遅くなるかも…』
「はい黄瀬ちん、パース」
「青峰っち!勝負ッスよ!」
「俺のコピーが何とか言ってたが…んなもんできるわけねぇだろ!」
「…できるッス」
『うん。涼太、さっさと行け』
「#NAME1#っち…」
再度深呼吸をしてまっすぐ大輝を見つめる涼太
その目の色は先ほどと少々違い、コピーが完成することを予知していた
…本当、いっつも遅いんだから