第102章 模倣
「#NAME1#、黒子」
『征十郎、今涼太と大輝が1on1しててさ』
「…俺が言いたかったことを読み取ったのかい?」
『いや違いますけど』
「赤司くんは黄瀬くんが青峰くんのコピーをできると思いますか?」
「できない。というわけではないだろう
黄瀬の中にある青峰への憧れさえなくせば恐らくできるはずだ」
…征十郎原作読んだんじゃないかってくらい知ってんな
まあ、直に天帝の眼を開花させるんだから当たり前かもしれないけど
『今日中にコピー、できるのかなぁ』
「今日かは分かりませんが、できると思いますよ」
「そうだね。黄瀬は青峰と練習後よく1on1をしていた
#NAME1#から言われた後は特にね」
『…できたらあたしほっぺにチューかぁ』
「…またそんな約束をしたのかい?」
『いつの間にかそんな流れになってたー』
「まったく#NAME1#は…もう少し身の危険を感じたらどうだい?」
『無理』
「本当にいいんですか?」
『まあ…仕方ないよ』
そう言ってるうちに涼太と青峰が決着がついたのかまた1on1を始めた
これで1、2、3、4…5回目かな
あいつらのメニューだけ今度から増やそうかなぁ
「#NAME1#さんが考えるメニューって厳しいですよね」
『白金監督のよりは楽じゃない?』
「#NAME1#が考えていると言うより…俺が付け足しているのが合っているかな」
「白金監督のよりは楽です…でも」
『じゃあ今度から量を増やそう!』
「「……」」
3人で仲良く話していると涼太がピタリと動きを止め、息を大きく吐いて眼を細めて前を向いたのが見えた
…諦めたのか?
「憧れるのはもう…やめる」
『今来るのかそれ!?』