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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第54章 みんなで帝光祭





まるで終わりみたいな雰囲気だったがこれからが本番。校内放送と共に帝光祭が始まると、ものすごい人数のお客さんがやってきた


「名前さーん、指名入ったよ!」

『はーい。じゃあヘルプお願いします!』

「え、もう行っちゃうんですか!?」

『ごめんなさい。また来て下さいね』

「は、はい…!」


1卓5分、1ドリンクで3分キャストの時間保障されるこのシステムを考えたのは誰なのか、ただの缶ジュースが飛ぶように売れていく

衣装代がかかっているとしても利益はどのくらい出るんだろうと考えながら、案内役の子がいる席に座った


『お待たせしました名前です。よろしくお願いします。じゃあ今から最低3分で最高5分…』

「苗字さん!お疲れ様です!」


名前を呼ばれ顔をよく見ると知っている顔だった

バスケ部で肝試しをやった際にあたしのご飯毎日食べたいと言っていた男の子たち、今までは同級生とか後輩とかだった

いつかはバスケ部のメンバーも来るだろうと思っていたがまさか後輩が来ると思っておらず「あ」と間抜けな声が出る


「似合ってますよ!」

『…あ、ありがとう?』

「苗字さん達がクラブやるって噂、本当だったんですね」

『…何その噂は』

「バスケ部でちょっと噂になってたんですよ。行きたいなーって思ってました!」

『…うっわー、恥ずかしいわ』

「惚れ直しました!すごい綺麗です!」

「ちなみに師匠と弟子で僕が弟子の方です!」

「僕師匠です!」

『別に惚れてもらわなくていいです』

「苗字さん厳しい…でも幸せ…」


談笑しながらふと出入口を確認すると、父母やキセキの世代目当てか他校の生徒も来ているのが目に入る

ただ飲み物飲んで喋るだけなのによく並ぶなあと感心しながら喋っているとあっという間に時間が過ぎていく

3分経ったが指名が入らず、5分のところで案内係が呼びに来た





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