第101章 GLAMOROUS
『っし、じゃあ後は服装とかなんだけど…
今日ここまで決めても困るし、まあいいか』
「残り10分切っているからな」
『げ』
「むしろ時間内にここまで行けたことがすごいのだよ」
『じゃあ後は適当に過ごして
でも廊下には出ないでよー』
「#NAME1#っち先生みたいッス!」
『解散』
「無視ッスか!?」
ガヤガヤ騒いでいるクラスの中から聞こえる涼太の声を無視しつつ黒板に書いてあることを消していく
涼太の男子の中では高めの声は離れていてもよく聞こえるわけで、不愉快ではないがまあうるさい
「#NAME1#さん」
『うおっ、テツヤ』
「あの…僕があの顔が良い人達に推薦されてしまって、いいんですか?」
『え、そんな質問?』
「…僕にとってはかなり大事な質問なんですけど」
『だってすごい簡単な質問してるんだもん』
「・・・先ほども言いましたが僕にとっては大事な質問なんですけど」
『ごめんごめん』
いやさっきテツヤを推薦してた子理由述べてたよね?
ハンカチ拾ってくれて、笑顔にズキューン(ギャップ萌え)って来たって
まあキセキの世代の中に入ってると目立たないけども多分無冠の五将に居ればイケメンになってるよなぁと考えて少し罪悪感が沸いた
『テツヤはカッコいいよ
性格は涼太よりもカッコいいし』
「…黄瀬くんよりも?」
『男前だし、不屈だし
女子に優しいし!』
「黄瀬くんも女子に優しいんですけど…」
『あれはファンサービスかな』
「…ありがとうございます」
『うん。だから帝光祭まで頑張ろうね』
「もちろんです」