第100章 アンコールはもちろん
その後、残り7話まで減り残ってるのも少ないであろう中、ひたすら時間を気にする
『夕飯の時間までに間に合うかな…』
「間に合うように1時間にしたんじゃなかったっけ?」
『そのために練習早く切り上げたんだけど…まあいいか。面白いし』
「#NAME1#っちぃぃぃ!」
『涼太、練習4倍』
「まっ、まだ4倍なんスか!?
もう少し中に居れば良かったッス…」
『後の祭りな』
あたしの言葉の意味が分からなかったのかクエスチョンマークを頭上に浮かべて首を傾ける涼太
その姿が妙に様になっていてムカついたから腹パンしたあたしは悪くない
『後悔しても遅い。みたいな?』
「…もしかしてきーちゃん、知らないの?」
「#NAME1#っちも桃っちも知ってるんスか!?」
『この間授業でやったんだけど』
「きーちゃん授業聞いてないもんね…」
『席近くなったら叩き起こしてやる』
「#NAME1#っちと隣の席ッスか!?」
『やっぱり起こさないで征十郎にシバいてもらう』
「…赤司くんすごいもんねー」
さつきの言ったことに涼太とうんうんと頷く
だって文武両道越しちゃってるし、お父さん丸くなったのに相変わらずオール100点だし(あたしも中学校2回目だからそうだけど)
『征十郎はもう少し周りに頼ればいいのに…』
「確かにそうッスよね」
『だよね…
んーまあ、今までの環境的に慣れないかもしんないけど…』
「#NAME1#っちもッスよ」
『…え?』
「緑間っちから前に聞いたんスよ
#NAME1#っちが階段から突き落とされたって」
『…余計なことを』
「余計じゃないッスよ!
俺、#NAME1#っちのこと心配してるんスよ? だから階段から突き落とされたって聞いたとき、心臓止まりそうになって…」
『あの、涼太』
「そんだけ#NAME1#っちが好きってこと、気づいてよ…!」
『あの、涼太
大変言いづらいんですけど…』
「中まで筒抜けです。黄瀬くん
#NAME1#さん肝試し終わりました」
「テツくん!」
『お疲れ
じゃあ夕食場所に移動して食べようか』
その日の夕食の時間、もちろん涼太は見事なまでに中に残っていたメンツから遊ばれていた
まあ、いい合宿でした