第100章 アンコールはもちろん
その日の夜
夕飯前に全員先に入浴を済まさせて集めて始めるのはもちろんあれだ
『肝試し企画第2だーん!
怪談話!』
「「またやんの!?」」
『これから幻の6人目こと黒子テツヤくんに怪談話をしてもらいまーす
無理だと思った人は途中で出てっても構いませーん!』
「先輩、それってまさか去年と同じじゃ…」
『ちなみに途中で出てった人は数に応じて練習が倍になります』
「「!」」
「#NAME1#っち、本気ッスか?」
『もちろん』
じゃあテツヤよろしくねとマイクを渡して部屋を真っ暗にする
廊下に出るとニコニコしたさつきがバインダーを持ってスタンバイしていた(キタコレじゃないけどキタコレ!)
「テツくんカッコいいね!」
『怪談話だけどね』
「でも、これどうやって今いくつめか分かるの?」
『征十郎から1話ごとに連絡が来るよ
あの人も主催者の1人だから裏にいるんでしょ』
「赤司くんも参加してたんだ
それなら怖いかも…」
「ギャアァァ!」
『・・・まだ語り出しなんだろうけど、大丈夫かな』
「ハハハ…」
ザッと征十郎が貸してくれた無線が音を発したため1話目が始まったことを合図する
どうせテツヤのことだから、反応とかも楽しがってるんだろうなと考えるとその光景が目に浮かんだ
『まあ、昼間暑いって言ってたからこれで涼しくなるんじゃない?』
「クーラー点いてるから涼しいよ?」
『じゃあ寒いんじゃない?』
「もう無理ぃぃぃ!」
『…さつき、名前教えて』
「うん。1年生PGの奏多くんだよ」
『奏多くん。練習10倍☆』
「#NAME1#ちゃん可愛い!」
「ギャアァァ!」
『奏多くんどうする?部屋戻る?』
「…戻ります」
『幽霊出ないといいね!』
「監督!
怖いからやめてください!」
『…ビビリだな』
て言うか監督なんて言われたの初めてだ
だって今までの2年間マネージャーをやっていたせいか苗字で呼ばれる方が多かったけど、改めて言われると嬉しいし恥ずかしい