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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第53章 修学旅行 後編





『なにー?』

「見て、りんごあるよー」

『…旬でも特産品でもないのに?』

「果肉が入ってるって!美味しそうだよ!」

『えーすごい推すじゃん…それにする』

「私さくらんぼにする!」

『りんごじゃないんかい』

「オレいちごとチョコとバニラー」


関西らしいものが何もなくて本当にいいのか疑問だが、本人がいいならそれでいいだろう

紫原が購入した3段のアイスに笑いながら戻ると、テツヤが1人バニラシェイクを飲みながら待っている

なんだか寂しそうだがその姿が可愛らしく、いやそれよりも他メンバーはどこに行った?という気持ちが勝った


「あれれ、黒ちんだけー?」

「緑間君は骨董品を見に行きました。青峰君はチキンを買いに」

「ここまで来て大ちゃんチキン食べるの!?」

『さつき、あたしたちも関西関係ないもの食べてるから』

「黄瀬君と赤司君は、そこに」


そう言われて彼の視線の先を見ると女性が集まって人だかりになっている

制服を着ているので修学旅行中と分かるにも関わらずナンパをされているのは昨日行った恋の神社のせいなのか、特に涼太はモデル仕事のおかげか人数が格段に違い、征十郎より多くの女子に囲まれている状態だ


『じゃああたしテツヤナンパしよ。へいテツヤ!一緒にアイス買いに行こ』

「持ってるじゃないですか」

「美味しいよー一口食べる?」

「ボクバニラシェイクがあるので」

「そうだった。それじゃあ既に口の中冷たいもんね」


まあいいかと4人で話しながら待っていると、後ろから肩に手が置かれる

何かと振り返ると征十郎がいつもより不満そうな顔で立っていた






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