第99章 髪質
「赤司、くん。あと何周ですか?」
「7周くらいかな」
『殺す気か、おい』
「これでもいつも走るときよりは少ないんだが」
「いつもは20周くらいだもんね~」
『…そりゃテツヤ寝るわな』
少し後ろを走っているテツヤをチラリと見ると息を切らしており、熱中症にならなきゃいいなぁと思った
途中途中水分補給も塩分補給もさせてるから大丈夫だとは思うけど、不安ではある
「あっち~な」
「もうすぐ夏ッスから仕方ないッスよ」
「紫原のその髪暑苦しいのだよ」
「え~、ミドちんひど~」
『結んであげよっか?』
「え、#NAME1#ちんいいの~」
『今は無理だから後でね』
「うん~よろしくー」
確かポケットの中にピンとか色々入ってたよなぁと思い出して手探りする
そうするとスカートポケットに大量にゴムとかピンとかが入っていた
ちなみに下にはちゃっかり長ジャージを履いている。普段は黒パン(スパッツとも言う)とかのため捲れる恐れはない(笑)
「#NAME1#の髪も暑そうだね」
『暑い』
「結んだらどうッスか?俺結ぶッスよ」
『…そうしようかな』
「さっちんは1つに結んでるよね~」
「あー、馬のしっぽだっけか?」
「青峰くん…ポニーテールです」
『あれ重い』
「量多いッスもんね」
『うん』
走りながらどんな会話してんだよと心の中で突っ込んでから髪型を考える
て言うか腰まであるってすごい邪魔なんだけど
「#NAME1#ちんお団子似合いそ~」
「#NAME1#のお団子姿は見たことないな…」
『お団子重い』
「そうなんですか?」
『うん。量が多いから重い
…征十郎、外周終わりにしない?』
「別にいいが」
話しながら走っていたせいか息は切れていないものの疲れてきた
それに真面目に髪が邪魔