第99章 髪質
練習が始まっておよそ15分
もともと練習メニューの中には組み込まれていたものなので嫌な予感はしていたけども…まさかここまでとは思ってもいなかった
「#NAME1#、大丈夫かい?」
『大丈夫』
「#NAME1#ちんカッコいい~」
「まだ最初のメニューなのだよ」
『女子なのに男子と同じペースで2km走ってるんだけど!?』
「#NAME2#女子じゃないんじゃねぇの?」
『また腹パンしてやろうか』
「それは本気でやめろ」
まあ話をまとめるとあたしは今1軍のスタメン共と走っているわけだ
同じペースで走っているのに疲れが来ないためそんな話をしていたのだが、はっきり言うと自分が女子なのか不安になってきた
て言うかこの世界のあたしハイスペック
「#NAME1#さん…速いです」
『何かテツヤより速いんだけど』
「#NAME1#っちってそんな体力あったんスか?」
『マネージャーやってれば嫌でも増えるけど…ここまで増えられるとなぁ』
「#NAME1#ちん、赤ちんみたいだね~」
「俺はここまで文武両道ではないよ」
『嘘つけ』
征十郎の文武両道は明らかにあたしを超えてるだろと思って溜め息を吐きたかったが走っているためそれはできなかった
…あれ、そう言えばなんであたし走ってんだろ
『…本当なんでだろ』
「ラッキーアイテムだからなのだよ」
『側に居ろってそういうこと!?』
「…緑間くん、いつも持って走ってますもんね」
「#NAME2#も持って走ってやればいいんじゃね?」
『せめて抱えるって言え』
「それではペースが落ちるのだよ」
『…悪かったな体重が重くて』
「#NAME1#っち軽いッスよ!」
『お世辞サンキュ』
緑間ほど素直(ある意味)っつーか正直な奴いないよな
でもあたし前に緑間に助けてもらった覚えがあるんだけど(階段で突き落とされた時の)
とりあえず、スタメンに着いてってるあたしすごい←