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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第53章 修学旅行 後編





その後、かの有名な3つの水が流れるところ、音羽の滝にやってきた

ここでもご利益に恋が入っているらしく、さつきと涼太が目を輝かせる


「ここ!ここも恋のご利益あるんスよね!?」

『左から学業成就、恋愛成就、延命長寿と言われているのが一般的らしいね』

「オレは学業成就なのだよ」

「え~延命長寿の方がいいんじゃな~い?おは朝最下位で死ぬとかやめてよねー」

「青峰君は間違いなく学業成就だね、殺しても死ななそうだもん」

「間違いないですね」

「おい…さつき、テツ…」

『こんな会話去年の帝光祭でもしたね』

「懐かしいね、もう1年か」


これが終われば帝光祭の準備が本格的に始まるのかなと、この間決まった出し物がクラブであることを思い出し頭を抱える

征十郎がいるから上手くいくのは間違いないのだが、毎年出し物が奇抜になりすぎている気がしなくもない。でも先生がオッケーと言っているので良いのだろう

そんな雑念を考えながら雑談をしていれば意外と早く順番が回ってくる

学業成就を選ぶ人と、恋愛成就を選ぶ人、まあ事前に言っていた通りだが、紫原と征十郎が延命長寿を選んだのは意外だった


『紫原と征十郎、延命長寿なんだ?』

「別に学業困ってないしねー」

「健康でなければ学業も恋愛も成就出来ないからね」

『うーん…確かに』


自分も消去法で延命長寿を選んだが、そう言われればいい選択をしたのかもしれないと水を飲みこむ

これで回りたかったところは全部回れた
あとはお土産を買えばいいかと、みんな一緒に歩き出す


「さ、坂降りるついでにお土産買いに行こうか」

「お菓子食っていいー?」

「私八つ橋食べたい!」

「確かに腹減ったな」

「途中お店があるのでそこで買って食べましょう」

「名前っち!行こ!」

『うん、行こうか』


これで願い事が叶うのかは分からないが、みんなの願いが叶ってくれればいいなと来た道を戻っていく

その夜、慣れない道を歩いたせいか疲れてお風呂を出た後さつきとゆっくり会話することもないまま、すぐに寝てしまった






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