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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第53章 修学旅行 後編





「名前さんは行かないんですか?」

「オレもてっきり名前が行くと思っていたが」

『いや、あたしはいいよ。恋の願いなんてないし』

「…なら、オレが行こうか」

『征十郎なら頑張らなくても行けるね』

「そうですね」

「…名前と黒子はオレをどう思ってるんだい?」

『超人サイボーグ』

「文武両道を超える人です」

「…」


あたしとテツヤの征十郎のイメージを言うとすっごい微妙な顔をしてきたため顔を背ける

それに何も返さず彼は目を瞑って歩き出すした

まるで方向を知っているかのように真っ直ぐ向かって行き、反対にある石に辿り着く


『…やっぱ普通に辿り着いちゃったよ』

「さすが赤司君ですね」

「桃井、オレの脳は筋肉では出来てないよ」

「赤司君の脳は青峰君とは違うよ当たり前だよ!」


確かに征十郎と大輝が同じ脳の作りなんだとしたら彼はもう少し勉強できるはずだろう

また騒ぎ出す彼らに笑っていると隣にいたテツヤが一歩前に出る


「とりあえず次はボク行きますね」

『テツヤ頑張れー!』

「黒子っちー!アドバイス必要っスかー?」

「お断りします」

「もうちょい言い方選んでほしいんスけど…」


先ほどの征十郎とは全く逆で、一歩一歩慎重に口を固く結びながら歩き出したテツヤ

少しずつ進んでいく彼は途中少しそれたが大輝からの「そっちじゃねえ」の一言で持ち直し、見事反対側の意志に辿り着いた


「あ、着きました」

「黒子っちまで着いたのに、オレだけ着かないって…」

「…バカにしてませんか?」

「うらやましいんス!」

「だったらアドバイス受ければ良かったじゃねぇか」

「ここって思ったんスよ…」

「黄瀬ちんって馬鹿だよね~」

「青峰っちよりはバカじゃないっス!」

「おい!」


離れているにも関わらず聞こえてくる会話に笑みが零れる

彼らが向こう側から戻っているのを看板の前で待っていると、戻ってきたさつきが笑顔で話しだした






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