第98章 心理戦
『テツヤは最初から、どっちが当たりか分かってたの?』
「「!?」」
「…よくそこまでたどり着いたな」
「はい。僕もびっくりです」
『馬鹿にしてるでしょ』
「してないさ」
征十郎の表情がムカついたため、彼の手元にあるデザートの中にあるアイスを一口奪う
…ん、やっぱおいし
「#NAME1#ちんそんなアイス欲しいの~?俺の一口あげるよー」
『もらう』
「あ~ん」
『ん』
パクリと口に入れると冷たさと甘さが広がって、疲れた身体にはちょうど良かった
「じゃあ僕もあげます」
『何でかは分からないけどとりあえずもらっとく』
「あーん。して下さい」
『ん』
「…餌付けされているひよこみたいだね」
『だれがひよこだ』
今度は自分のアイスを口に入れる
それに対してさつきは元の話を思い出したのか、急いで首を横に振った
「それよりも#NAME1#ちゃん、テツくんが最初からどっちがどっちか分かってたって…?」
『さっきの話だとテツヤが最初から答えを分かってないとできないんだよ』
「そうなの~?」
『だって、青峰がハズレを持ってて交換したらテツヤがハズレ持つことになっちゃうじゃん』
「…#NAME1#さんのわりに鋭いですね」
『やっぱり馬鹿にしてるでしょ』
もう少し女子扱いと頭が良い方扱いしてよねー
これでも征十郎と同じくらいなんだからさ