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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第53章 修学旅行 後編





「あ、戻ってきた~」

「すいません。遅くなりました」

「混んでいるのだから仕方ないことなのだよ」

『さすが修学旅行シーズンだよね、中高生がたくさんいるよ』

「オレ達もそれに入るけどな」

『そうなんだけど…』


周りの中学生と比べるとテツヤ以外はパッと見中学生に見えない。征十郎は特有のオーラ出してるし、他の4人は身長が高いし

さつきもその中に入りそうだけどあたしもその中には入るのか疑問に思った

それをわざわざ他人に確認するほどのことでもないので口には出さず、本堂の見学に向かった


「とりあえず清水寺の本堂は見学する場所はもうないのだよ」

「それなら地主神社に行ってから音羽の滝の方に行こうか」

「地主神社が恋愛の神社ですね?」

「ああ。黄瀬と桃井が行きたがっている恋愛の神社のことだよ」

「やっと行けるんスね!!」

「テツ君と両思い…!」

『…恋愛ねぇ』

「名前ちん好きな人居るの~?」

『さつき』

「名前ちゃん…!私も好き!」

「ふ~ん…」

『…何その反応』

「何でもなーい」


抱き着いてくるさつきに対し紫原は反応が不満だったのか、ぷいっとどこかを向いてしまう

お菓子が食べれなくてイライラしているんだろうかと考えているとさつきが離れていき、涼太と一緒に神社への道のりを歩き出す

「赤司っち!こっち右で合ってるー?」

「左だ」

『道分かってないじゃん!』

「…とりあえず進むのだよ」

「どんくらい歩くんだ?」

「2分くらいです。前に調べたときに載っていました」

『はーテツヤ!下調べして偉い!』


テツヤと征十郎を見本にしろと涼太に呟くと既にそこに姿はなく、さつきと2人でキャピキャピ喋りながら先を歩いていた

今日1番テンションが高い彼らの様子を見て、あれだけ楽しそうならいいかと歩いていく





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