第2章 赤いカレ
まさかとは思っていたが、この家お金持ちなんじゃ…いや、金持ちだな。絶対
そもそも道に倒れていた(らしい)あたしを引き取る。という時点で家計に余裕がある。ということになるが…そもそも家がでかい
「#NAME1#さん」
『はっはい!
なんでしょうか!』
「#NAME1#って呼んでもいいかな?」
『構わないです!』
思わず敬礼をとりそうになる感じで緊張しているあたしは冷や汗ダラダラかいていた
口元は恐らく引きつった笑みしか浮かんでいないだろう
恐らく今の笑顔なら誰でもあたしを見た瞬間に逃げ出すだろう。多分
「 #NAME1#は、同じ学年か?」
『多分
あか、征十郎は?』
「俺もだ
そこで、お願いがある」
『なっ、何でしょうか!』
ま、まさかハサミ貸せとか言わないよね!?
言われたらなんと答えれば、口答えするわけにいかない…いやハサミ貸せはないな
パニック状態になっているあたしを視界に入れながら若干嫌そうな顔をして口を開いた
「俺と、帝光に行かないか」
『はっはい!
喜んで行きます!』