第97章 肝試しなんてレベルじゃない
「う…まず…ぐっ」
『あ、やっぱりテツヤが残った』
「わー、黒ちんおめでと~」
「テツくんカッコイイ!」
「…心理戦で黒子はやはり強いようだね」
「そうですね
比較的得意になりました」
心理戦?とあたしとさつき、それに紫原と声を揃えて言うとテツヤと征十郎は説明を始めようとした
『あ、ならちょっと待って!』
パタパタと冷蔵庫に閉まってあるあたしが作ったデザートを取りに行き、トンッと長いテーブルに置く
『当たりが当たった人達、何はともあれおめでとう!てことでお祝いにあたしが作ったデザートをプレゼント!』
「うおお!#NAME2#先輩太っ腹!」
『ウエストが太いみたいだからやめて』
「それは俺の分もあるのかい?」
『征十郎達の分もあるよ
元々多めに作りすぎた奴だからさ』
「わーい!#NAME1#ちゃんありがとー!」
「じゃあ僕ももう1つ食べます」
『あ、でもお願いがある』
「「「…?」」」
『倒れてる奴ら、運んでくれるかな。お風呂も入ってるし、このまま寝られても問題はないでしょ?』
「「「ウッス!」」」
『じゃあさつき、あたし達はそれまで冷蔵庫に入ってんの出しに行こ』
「うん!分かったー!」
倒れてる奴らをあたし達が運ぶのは恐らく難しいだろうから、あらかじめ多く作っといたのは内緒