第97章 肝試しなんてレベルじゃない
「ね~、次俺行ってもいいー?」
そう口元に人差し指を置いて小首を傾げる紫原
男子で2mあるのに可愛く見えるのは きっとたれ目とか、髪が長いからだと思う
「いいぜ、行け紫原!」
「…青峰くん、君はもしやすると"残り物には福がある"って作戦使ってますか?」
「おう。なんでわかったんだ?」
「丸分かりです」
『だから他の人に先行かせようとしてんだね
納得納得』
謎という謎ではないが解けたためデザートを紫原をジッと見つめる
様子からすると、鼻を使って調べているのではないかと推測する
材料はまあ、違うものを使ってるから鼻が良ければ分かるかも
「これ~」
「紫原はそれか」
「…あ」
「おいし~
#NAME1#ちんやっぱ料理上手だねー」
『ありがと』
「なっ、紫原なんで分かったんだ!?」
「匂い。これからいい匂いがしたからって取ってみたら当たった~
あと#NAME1#ちん最後に匂い消すのにバニラエッセンス使ったー?」
「バニラですか!?」
『うん。嗅覚いいね』
「だからか~、なかなか分かんなかったー」
「だからバニラの香りがするんですね
納得しました」
少し笑みを浮かべながら言うテツヤ
彼はバニラシェイクが好きだからバニラの香りも好きなのかもと自己完結する
まあ、とりあえず紫原の嗅覚はすごい←