第96章 愛のこもったプレゼント
「そうだ黄瀬
俺の方が入ったの早いんだから先輩だろ?
敬えよ」
「それなら俺の方が誕生日早いッス!
青峰っちの方が2ヶ月遅いんスから、後輩ッスよ?」
『(それなら本来のあたしもっと年上なんだけど)』
確かトリップしてきたのが高1だからー…向こうでの約15歳で
こっち来たのが小3だから、こっちに居るのが6年間っしょー?
合わせて21歳…大学生レベルだよ。おい
「だから先輩に譲れよ」
「年上敬うッス!」
『お祝いがなんで譲る話になってんだよ』
「#NAME1#っち、プレゼントほしいッス!」
「俺にもくれ」
『誰がやるか』
「簡単なのでいいッスから!」
涼太の言葉にピタリと動きを止めてニヤリと笑う
いいこと思いつーいた
『テツヤー』
「は、はい」
『自主練で疲れてるところ悪いんだけど、プレゼントを手伝ってもらっていい?』
「構いませんけど…何をすればいいんですか?」
『こいつらの腹にイグナイトパスを』
「なっ、#NAME1#っち!?」
「何考えてんだてめぇ!」
『あたしからの愛のこもったプレゼント』
「そんな愛いらないッス!」
『…テツヤ、お願いしていい?』
「構いません」
「ちょっと待てテツ!」
「そうッスよ黒子っち、こんなの間違ってゴフッ!」
テツヤのイグナイトによって目の前に倒れている涼太に大輝
テツヤの顔を見ると少し笑みを浮かべていた
「こんな光景が、いつまでも続くといいですね」
『そう、だね』