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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第52章 修学旅行 前編





「赤司君はー?」

『猫又』

「え」

『もしくは九尾狐』

「…何で妖怪なんだい?」

『まず征十郎が人間ってことが謎なんだけど』

「赤司が勝ったことしかないってとこが不思議だもんな」

「全部尻尾が多いですね」

『妖怪だからね』


サイボークだ言われたり妖怪だ言われたり、征十郎が人間扱いされないのはしょうがないと思う

まあ全部言っているのあたし自身なんだけれども


「オレからすると名前は猫っていうイメージかな」

『…あたしそんな可愛くないんだけど』

「赤司っちの思ってること分かるっス」

「オレも猫という意見には賛成なのだよ」

『賛成するな』

「オレもそれ分かる~懐かない猫みたいな感じでしょー?」

「分かる!犬ではない!」

『懐かな…』


何だかすっごい色々言われている気がしてはぁ…と溜め息を吐く

征十郎もこんな気持ちだったんだろうかと思いながら、歩いてもまだ着いてきている鹿にせんべいはもうないのでそろそろどこか行ってほしいと考える


「猫つーかトラだろ。凶暴だし」

「青峰君ヒドイ!」

「でも、たまに懐くところが可愛いんですよね」

『テツヤ…!』

「…良いとこ取りされたっス」

「とりあえず黒子、後で話がある」

「え」

「名前ちゃん可愛いよ!」

『ありがとう。さつき』


さつきとテツヤは本当にいい子だなあとほのぼのしながら大仏を見るためお寺の中に入る

絶対興味がある人の方が少ないだろうと思ったが学校行事の一環だからかサボろうとはしないらしい。みんなきちんと着いてきた





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