第51章 もうそろそろ出来る?
『…そいえば、緑間いくつだった?』
「何の話なのだよ」
『理想の身長差の話』
「…163だな」
『あ、近い』
「緑間っちずるいっス!身長交換して!」
「無理なのだよ」
「…黄瀬君って本当に名前さんのこと好きですね」
「もちろんっス!」
『ワー、ウレシイナー』
「名前、もう少し感情込めてやれ黄瀬が可哀想だ」
「赤司、その言葉も可哀想なのだよ」
「2人共ひどいっスよ…」
『無理なことを言う涼太が悪い』
それ言ったら征十郎もあたしと理想の身長差が近いから交換しろってことになるんだろうけど、縮むのは嫌なのか?と怒られそうなので口に出すのはやめておく
せっかくだし自分の身長からも計算してみるかと、暗算をする
『で、あたしは160足す32だから…192?』
「…青峰っちの身長じゃないっスか!オレ名前っちの身長に掠りもしないのに…ずるいっス!」
「あ?んなこと知らねーよ」
「て言うかオレも掠ってね~し」
「ボクはヒールを履かなければの場合ですよ」
『でもテツヤの身長だとさつきの方がぴったりだけどね』
「桃井と付き合ったらどうだい?黒子」
「テツ君と!?」
『あ、起きた』
征十郎の言葉にむくりと上半身のみ起き上がらせて目をパチパチさせるさつき対し、テツヤは「おはようございます」と挨拶をして手を差し出していた
さつきは頬を少々赤らめて手を取り、その光景に甘酸っぱい気持ちになる