第51章 もうそろそろ出来る?
「…できた。青峰っちのコピー!」
「おめでとうございます黄瀬君」
「名前っち!約束通りほっぺにチューっスよ!」
「!?」
『今度ねー』
「い、今じゃないんスか!?」
『公開処刑させる気か』
騒ぐ彼に「そんなことさせる気ならほっぺにチューじゃなくてと噛むぞ」言うと今度で良いと仕方なく納得する顔を見せた
そもそもこんな人の前でほっぺにチューしろって方が無理なことを言っている
転がるボールを拾い上げ、帰ろうとしている彼らを止めた
『さて、再開するよー大輝のチームのボールからね』
「まだやるんスか!?」
『はじめー』
「無視っスか!?」
「青峰、こっちにパスをくれ」
「スリーで返すのか?」
「当たり前なのだよ」
『あと2分で終わりにするねー』
「紫原っち!守って守って!」
「ミドちんのスリーとか外れないし、いいでしょ~?」
『いや守りなよ』
「ほら、入ったじゃ~ん」
『じゃ涼太チームのボールでゲーム再開して』
始まった涼太と大輝の戦いは見物だった。みんながやり取りに圧巻し、手助けされも許されないくらいの戦い
そんな彼らからバスケが楽しいということがとてもよく分かる表情に安堵の溜め息を吐く
ゲームの結果は大輝のチームの勝ちだった
涼太はゾンビみたく変な動きをしながら着替えに行き、復活した後みんなでコンビニに行く流れになったので誰も居なくなった体育館の鍵を閉めた