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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第51章 もうそろそろ出来る?





「名前ちゃん、これって…」

『さつきの考えてる通り、涼太のコピーだよ』

「ええ!?そ、そんなことできるの!?」

『多分。ただ今日の帰り、少し遅くなるかも…』

「はい黄瀬ちん、パース」

「青峰っち!勝負っスよ!」

「オレのコピーが何とか言ってたが…んなもんできるわけねぇだろ!」

「…できるっス」

『うん。涼太、さっさとやっちゃいな』

「名前っち…」


再度深呼吸をしてまっすぐ大輝を見つめる

その目の色は先ほどと少々違い、コピーが完成することを確信している

…全くやれば出来るのに彼はやろうとしないんだからと、保護者のような視点で引き続き涼太を観察する


「…まだ遅ぇよ」

「なっ、」


一瞬抜いたかと思ったが大輝は敏捷性を使ってまだ遅い涼太のボールをカットした

それでも抜きかけたところまで来た。もう本当にあと1歩だと、そこまで来ているのが分かる

察したのか、緑間と紫原もボールを持つとそれぞれの主役に譲ってくれる。何回目か分からないが、涼太の攻めはまたカットされてしまうのかと不安になった


「もっと、速く…」

「黄瀬君!」

『…涼太が、大輝を抜いた!』

「しかも今のスピード…青峰と同格なのだよ」

「シュートも…速く、」

「っ、黄瀬ぇぇぇぇ!」

『…青峰、ファウル』


何だかこのやり取りを見たことある気がするがまさか生で見れるとはと、一瞬ファウルを取っていることを指摘し損ねてしまうところだった

涼太が大輝にぶつけられながらも放ったボールは見事リングを潜る

彼が今、目の前にいる大輝のコピーを誰が見ても出来ていたと言うだろう






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